HSPとは
HSP（Highly Sensitive Person）は非常に繊細な気質を持つ人を指し、神経系の違いから外部の刺激に対して通常の人よりも敏感に反応します。人口の約15〜20％がHSPとされ、生物学的なこの気質は成長や環境の影響を受けても完全に変わることはないと言われています。
HSPは診断名ではなく、病気や障害でもありません。あくまで個々の気質を表す言葉であり、「敏感さ」を特徴とする人々が持つ特性を理解するための概念です。
HSPの特徴
HSPの特徴は「DOES」という4つの要素に集約されます。
Depth of Processing（処理の深さ）
HSPはものごとを深く考え、情報をていねいに処理する傾向があります。ささいなできごとや言葉の裏側にある意味を考えるため、共感力が高く、他者の気持ちを敏感に察知します。
Overstimulation（過剰な刺激を受けやすい）
刺激に対して敏感で、音、光、人混みなどの環境要因に影響を受けやすい特徴を持ちます。多忙なスケジュールや騒がしい場所は疲労を引き起こしやすく、休息が必要です。
Emotional Reactivity（感情的反応の強さ） & Empathy（共感力）
他人の感情に対する共感力が高く、他者の喜びや悲しみを自分のことのように感じます。この感情的な反応は強みでありながら、エネルギーも消耗します。
Sensitivity to Subtle Stimuli（微細な刺激への感受性）
周囲のちょっとした変化や人々の態度の違いなど、普通なら見過ごされるようなささいな刺激に気づきやすい特徴を持ちます。観察力が鋭く、気にしすぎるとストレスがかかります。
HSPと通勤の悩み
仕事はもちろん大変だけど、通勤時間に多くのストレスを感じているHSPさんもたくさんいると言われています。原因は通勤時に公共交通機関を使うこと。
通勤時間はどうしても混み合うもの。HSPさんは五感が敏感なので、周囲が密集した状況だと色々なストレスを感じてしまいます。
さらにそれが長時間続くことで、職場に付く前にだいぶ疲れているなんてこともしばしば。仕事終わりにもまた同じような状況で帰宅しなければいけないのもとっても大変です。
通勤時間が長いことのデメリット
心身ともにストレスがかかる
HSPさんは特に心の面で疲れてストレスを感じることが多いですが、単純にずっと立って移動するのも大変ですよね。
日本人の通勤平均時間は約１時間程度と言われています。往復することで約２時間です。
人にはパーソナルスペースがあり、一定の範囲内に他人が入り込むことでストレスを感じます。毎日２時間もの間心身ともに疲れた状態で過ごすのはしんどいですよね。
ましてやその間に８時間の労働があると考えると本当に大変。
時間を無駄にしている
通勤時間は給料も発生しないのに仕事に行くために必要な拘束時間。本当にもったいないですね。
自分は座って勉強しているから大丈夫と言う人もいますが、そもそもそんな限定的な状況で勉強することに違和感を覚えたほうがいいでしょう。
確かに隙間時間を有効活用しているのは素晴らしいです。一方で普通に勉強している時と比べて環境が良くないのも事実。
そもそも通勤時間が短ければ、その分の時間を勉強だけでなく娯楽にも費やせてもっとバランス良い生活を送れる可能性があることを認識しましょう。
帰宅時間が遅くなる
現在の日本では週に５日働くのが基本。毎日帰宅する時間が遅ければ、その分色々なことができる時間がなくなってしまいます。
通勤時間が短ければ会社帰りに何処かへよってリフレッシュしたり、まっすぐ家に帰って家族団らんの時間も過ごせるでしょう。
帰宅時間が遅ければそれだけ食事・睡眠の時間も後ろ倒しになってしまいますね。
仕事をするにあたって重要なのは健康です。規則正しい生活が送れてこそ、健康で充実した毎日を過ごせるようになるので、しっかりと休憩できる時間が確保できるようにしましょう。
３０分以内の通勤時間を目安にしよう
スイスの研究者によると、人は通勤時間が３０分を越えると不満が募ってくるという情報があります。
また「通勤に１時間を要する人の場合、職場に歩いて通える人と同程度の満足を得るためには、その人より４０％多くお金を稼がなければならない」とも述べているそうです。
職場が近くて通勤にストレスを感じない人との差を埋めるために、より多くのお金を稼がなければいけないのは複雑な気持ちですね。
ストレスがかかる時間が長ければ長いほど、精神面に悪影響を及ぼします。最初は憂鬱な気分だけだったものが、しまいには会社にいけなくなるなんてことも。
生きていくためのお金を稼ぐために働いていたつもりが、いつの間にか働く前後の時間のせいで体調を崩しては本末転倒ですね。
転職の際にはぜひ通勤時間にも注目して検討してくださいね。
まとめ
転職時には仕事の内容や給与面を重視して見てしまいがちですが、その職場に行くまでの時間が毎日発生するということもしっかりと認識しましょう。その職場に長く勤めたいのであればなおさら。
目安としては３０分以内がおすすめ。自信の健康を保ちつつ、やりがいのある仕事をこなすためにも、転職時の求人探しにはしっかりと時間をかけよう。
自分は転職エージェントを利用して転職したけど、とっても便利で良いサービスだと感じています。
転職エージェントの概要を知りたい人は次の記事を読んでみてね。
