レシピを参考にしながらの調理中、オリーブオイルの分量が「グラム表記」で困ったことはありませんか?
一般的には大さじ◯杯・小さじ◯杯と記載されることが多いものの、お菓子のレシピは全体的に「グラム表記」に統一されていることもしばしば。
目次
オリーブオイル大さじ1杯は何グラム?
オリーブオイル大さじ1杯は12gです。(小さじ1杯で4g)
オリーブオイルのような液体を計るときには、液体が表面張力で盛り上がっている状態で見るのが正しい計り方です。
オリーブオイル大さじ1杯は何カロリー
オリーブオイルのカロリーは100gあたり894kcalです。大さじ1杯(12g)にすると107kcalとなります。
ちなみに他の一般的な油類と比較するとこのようになります。
オリーブオイル | サラダ油 | ごま油 |
107kcal | 106kcal | 106kcal |
オリーブオイル〇〇gを計量スプーンで計るときの目安
グラム数 | 計量スプーンでの目安 |
10g | 大さじ1杯弱 |
20g | 大さじ1杯+小さじ2杯 |
30g | 大さじ2杯+大さじ1/2杯 |
調味料・食材ごとの大さじ1杯あたりのグラム数比較
オリーブオイルの大さじ1杯あたりのグラム数がわかったところで、他の調味料や食材のことも把握してみましょう。
大さじ1杯あたりのグラム数 | 調味料・食材 |
21g | はちみつ、水あめなど |
18g | しょうゆ、みりん、塩など |
15g | 酒、酢、牛乳、水など |
12g | 油類、バター、マヨネーズなど |
9g | 小麦粉、片栗粉、ごまなど |
3g | 粉チーズ、カレー粉など |
オリーブオイルの栄養素
オレイン酸
オレイン酸は不飽和脂肪酸の一種で酸化しにくい性質を持ったオメガ9系の油です。
不飽和脂肪酸は魚や植物系の脂に含まれており、悪玉コレステロールを抑制します。また、オメガ9系の油は血管を健康に保つ効果もあります。
体内でも作ることはできるのですが、不足がちになるため食事による接種が勧められています。
ポリフェノール
ポリフェノールは植物が光合成によって生成する抗酸化物質です。ほとんど全ての植物に含まれていて、植物の色や苦みの元にもなっています。
ポリフェノールの持つ抗酸化作用は人間にも有用で、人間の体内で生成される「活性酸素」を取り除いてくれます。
活性酸素は体内の脂質を酸化させて過酸化脂質と呼ばれる物質に変えてしまいます。これにより免疫機能低下や老化、動脈硬化の原因にもなります。
クロロフィル
またの名を葉緑素といいます。理科の授業で聞いたことありますね。植物や藻類などに含まれる緑色の天然色素のことです。
葉緑素は植物の成分ですが、人間の血液の色素と似た構造をしています。
そのため、体内に摂取された葉緑素は血液中で鉄と結合し、赤血球や筋肉のヘモグロビンなどの色素に変わります。
また、食物を通して接種してしまう一部の有害物質を吸着して排出させる解毒作用も持っています。
血管内のコレステロールを吸着する働きもあるので、コレステロールを抑えて血液の流れをよくする働きもあります。
オリーブオイルと健康
オリーブオイルは健康に良いと言われています。
オリーブオイルに含まれているオレイン酸やポリフェノール、ビタミン類などの成分が高い健康効果に繋がるとされているからです。
抗酸化作用
普段の呼吸をする中で酸素の一部が変化して生まれる活性酸素は、体内の脂質を過酸化脂質に変化させて免疫機能の低下や老化を引き起こします。
また、細胞へのダメージや動脈硬化などの生活習慣病の原因になります。これらはストレスでも増えるといわれていますが、抗酸化作用があれば防いでくれます。
オレイン酸やポリフェノールに含まれる抗酸化作用は、活性酸素の攻撃を抑制してくれます。保湿成分も多いためシワの予防になり、美容効果にも期待できます。
生活習慣病の予防
悪玉コレステロールの増加や加齢により血管がもろくなったり、詰まったりすることがあります。そうなると動脈硬化、心筋梗塞などの生活習慣病になることも。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸は悪玉コレステロールを抑制する効果があり、クロロフィルは血液の流れをよくする働きがあります。
血液がうまく循環しないと酸素や栄養素を体の隅々まで届けることが難しくなり、心臓に負担をかけてしまいます。
ダイエット効果
オリーブオイルに含まれるオレイン酸は脂質の代謝を活性化する作用があるため脂肪燃焼効果が期待できます。
他にも満腹中枢をしげきする効果があり、食べ過ぎることを防ぎ食欲を抑えることができます。
オレイン酸が脳の満腹中枢を刺激するまでには時間がかかるので、食事の約1時間前にオリーブオイルを摂取するのがおすすめです。
また、オリーブの香りの作用でセロトニンという脳内物質が分泌されます。セロトニンは精神を安定させる効果があり、ダイエット中の空腹感によるストレスを軽減します。
脳内の神経伝達物質のひとつで、精神を安定させる効果がある。(別名:幸せホルモン)
日光浴やリズミカルな運動によって活性化される特徴がある。人との触れ合いも効果的。
腸内環境の改善
オリーブオイルの主な成分であるオレイン酸には、腸内を刺激して蠕動運動を活発にして排便を促す働きがあります。
また、オリーブオイルには不溶性の食物繊維が含まれていて、便の硬さを調整する作用があります。そのため、腸内での便の通りが良くなって便秘が解消されやすくなります。
腸内環境の改善や免疫力の向上や、体脂肪を溜めにくい体づくりにも役立ちます。
オリーブオイルと美容
オリーブオイルは健康だけでなく美容にもいいと聞いたことはありませんか。
オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は人の皮脂成分にも含まれており、人の肌の皮脂成分に似ていると言われています。
なので、オリーブオイルを塗った際に肌なじみが良くなるのです。肌に溶け込むようにサラッとしているのはこのためです。
保湿効果
オリーブオイルを肌に塗ることで皮膚の表面にうすい膜ができ、皮膚からの水分の蒸発を防ぎます。
肌のうるおいを逃さず、乾燥による肌荒れに効果を発揮します。唇や爪のケアにもおすすめです。
また、角質層に浸透して肌にうるおいを届けるので肌がやわらかくなります。やわらかく、しっとりするので乾燥による小じわ対策にもなります。
洗浄効果
オリーブオイルは油性の汚れを浮かせて取り除く効果があります。
肌に塗ることでメイクや毛穴に詰まった油汚れをしっかり落としてくれるのです。
全身に使える
オリーブオイルは肌だけに効果があるわけではありません。パサつく髪の毛や爪にも艶を与えることができます。
シャンプーを頭で泡立てたあとに、同量のオリーブオイルを混ぜて揉み込むように洗いましょう。
ドライヤー後の髪にハリが出て、うるおいを感じられるようになります。目安は週に1〜2買いです。