目次
転職しようと思ったきっかけ
私が転職をしようか考え始めてから行動に移すまでは約1年ほどの期間がありました。最初はガマンしていた部分もありましたが、これから紹介する出来事に継続的な不満と不安を感じていたために転職に踏み切った次第です。
自分勝手な上司との遭遇
こちらの上司とは私が転職するまでの約2年間を一緒に過ごすこととなりました。
当時の私の仕事内容はメーカーの公式ECサイトの管理運営です。一般のお客様に対して商品を販売する立場に立っており、どのようにしてお客様に商品の魅力を伝え、購入していただけるかを考えて仕事をしていました。
一方で異動してきた上司は企業向けに商品を販売するいわゆる営業出身の人。一般消費者ではなく、企業に対してどうすればたくさんの商品を買ってもらえるかを考えながら仕事をしていた立場の人です。
長年行っていた仕事のスタイル・考え方はそう簡単に抜けることもなく、幾度と衝突しました。対企業と対消費者では見るべき視点も考え方も全然違うからです。
ECサイトでの売上自体は企業向けの売上と比べて劣るため、まだまだ立場は強くありません。一方で利益率・利益額を見ると会社にとって優れた貢献をできるため今後注力していくべきポイントでもありました。
自社商品のことをより分かりやすく消費者の方々に伝え、購買行動をしていただきやすいように、企業サイト&ECサイトの大幅リニューアルが決定しました。
ここで問題となったのが企業サイトとECサイトに掲載する情報のすみ分けです。私たちの管理運営をするECサイトは一般のお客様に商品を販売するためのサイトであり、こちらにより特化した形で運営をしていくことが望まれていました。
問題はここから。関係部門全体として合意を得たはずの内容を上司が勝手に変更し、運営の方針を上層部に報告していたのです。
こうなったら現場はてんやわんや。これまで計画してきたことがやり直しです。社内では変更した理由に対して色々な邪推もありましたが、それもはっきりとはわかりません。
説明とお願いを繰り返しましたが、結果は変わらず。出来上がったのは目的もはっきりとせず、社内の人間が管理しにくいちぐはぐなサイトでした。
HSPの私は完璧主義の気質を持ち、存在するものがあるべき姿になることを望んでしまうタイプ。個人的な想いではなく、会社全体として見た時に良い方向に動くように全体を見て考えるタイプでもあります。
そんな私と個人的な事情で動く上司とではかみ合わないのは一目瞭然ですね。HSPとして周りとの調和も大切にしがちな私からしたら自分勝手に行動する人間が合わなかったのです。
私が転職した後、その上司は他部署へと飛ばされたと聞きました。こちらがもう少し早ければ転職はなかったかもしれません…。
他責思考の同僚との仕事
実は合わなかったのは上司だけではありません。ともに仕事をしていた一部の同僚の考え・行動にも原因がありました。
個人的な考えにはなりますが、サラリーマンである以上会社の決定には従うべきと考えるし、嫌でも仕事を行うべきと考えています。対価として給料をもらっているので当然ですね。ただこれは私の価値観であり、同僚も同じとは限りません。
公式サイト・ECサイトのリニューアルプロジェクト中、一部の同僚は「私たちは忙しいからそっちがやれば」「それはできなくても仕方ない、私たちのせいじゃない」という風な態度を取る人々。
忙しいという割には私語が多く、定時で帰宅するような人々。こちらからしたら本当忙しいのか?自身の役割も果たさずに主張ばかりするのはいかがなものなのか?と心の中で思い続けていました。
思っていることを口に出せないのもHSPらしいですね。発言したことによる人間関係のバランスの悪化を考えると思っていても何も言えないことが当たり前。おのずとストレスが溜まっていきます。
それでも調和を取ろうと表面上では良好な関係を演じ続けるのにだんだんと疲れてしまったのです。
社内ベンチャーの仕事の体験
以前勤めていた会社は結構伝統ある企業で、色々と古い体質でもありました。少しずつ改善しているものの社内全員が「なんでこんなルールを続けるのか?」と思うような一面も。
そんな時に社内ベンチャーが立ち上がりました。業務内容的に似ている部分があったため、私はそちらの人と関わることが多くなってきたのです。
この時感じたのはスピード感の違いです。とにかく速い!企画をしてからそれを関係者で協議し、問題がないと判断すればすぐに行動に移します。速ければ当日にでも。
一方で本社勤務の私たちは何かを行うにもたくさんの書面とたくさんの責任者の決裁が必要で行動に移すのが数か月後なんてこともザラ。
ある意味慎重で良いと考えることもできますが、新しい技術・サービスの出現から終了までも速いwebに関する業務内容では中々致命的です。
HSPの私は安定志向ではあります。新しいことを常にあり続けるよりも決まったことを繰り返す方が楽と感じるタイプです。
一方で正解を求め続けるタイプともいえるでしょう。こうなったらもっとみんな助かるだろうな、良い環境になるだろうなと思えばやりたくなってしまう一面があります。
こうなった時に今の会社では中々難しいんだろうと思い始めたのも転職のきっかけのひとつです。
転職活動のスタート
スムーズに決定!からの急な白紙に…
転職活動を始めよう!といっても初めての私には何もわかりません。その時まず行ったのは、これまでの知り合った関係者へのアプローチ。
実際に私が務めていた業務内容も含めてお話ししながら、採用活動していないかをヒアリングしていました。
とある企業の代表との話の上で、つながりのある企業への転職予定が決まりました。その後無事退職し、有給消化中には転職先とコミュニケーションを取っていましたが、色々な理由から入社が白紙となる出来事が…。
転職活動再スタート
色々と思うこともありながらもくよくよしている訳にもいきません。家族もいるので早急に次の職場探しをしなければいけませんでした。
とりあえず転職サイトは見漁りました。あとは転職エージェントの登録です。ここでは地元密着型のサイトと、大手サイトの2社に登録をしてみました。
転職をした今だから思えることですが、転職エージェントの利用は本当に良かったと思っています。
HSPの私は人と話すのに緊張しがちです。特に電話で物事を伝えようとしたら電話をかける前に頭の中で何度もシミュレーションが行われるのが当たり前。イレギュラーが起こるとテンパってしまいます。
転職希望先への電話での問い合わせややりとりをするなんて汗が噴き出すこと間違いなし。そんなことを何社も繰り返していたらだいぶ疲れてしまっていたでしょう。
一方で転職エージェントのキャリアアドバイザーとの連絡はそんなに緊張することもなくできました。なんせ別にそちらで働く訳でもないので。
面談後に書類添削や面接日程の調整など本当に至れり尽くせりでした。
転職先の数を絞って希望を出しましたが、幸い書類選考率は100%。たまたまだったかもしれませんが、「すごいことですよ」と褒めていただけたことも自信につながったのかもしれません。
転職にあたっての私の課題は収入面の維持・改善です。転職で収入減も確保していた中、とある縁で今の企業に入社させていただき、収入が大幅に上がったのは感謝でしかありません。
もちろんお金をもらうなりの辛さもありますが、やはり「収入UP」というポイントは人を頑張らせることができるんだとしみじみ実感させられました。
転職エージェントを使った実際の活動の流れやメリット、感じたことはこちらの記事でまとめているので参考にしてください。

HSPの自分が会社で悩んでいたこと
人に依頼できない
依頼したら迷惑じゃないかな?と思ったら何もお願いできません。助けてほしいと声を上げられないので一人でずっと苦しい思いをしていました。
周囲の話し声が気になる
HSPは音に敏感で私は周囲の話し声が気になってしまうタイプ。その中でも最悪なのが仕事に関係のない私語。まじめで責任感の強いHSPの私にとっては仕事をする時間に関係ないことを話してサボっている状況が許せなくなってしまうのです。
板挟みになりがち
周囲との調和を意識するHSPの私はとにかく八方美人です。聞き上手であることも含めて色々な人の話を聞いてコミュニケーションを取ります。このおかげかありがたいことに好意的に接してくれる人が多かったですが、私以外のところで不仲な関係が合った場合にその間に挟まれてしまうことがありました。どちらの立場からの愚痴も聞き、関係もないのに自分が悪いと感じたりして悩んでいました。
まじめすぎる
ちょっとくらい肩の力を抜いて仕事すればいいんだと心の中では思っています。これは昔から今まで変わりません。一方で行動だけ見ると性格上本当にまじめに取り組みすぎてしまいます。過度な責任を感じ、疲弊していました。
意見が言えない
これは色んな状況で当てはまります。やりたいこと、やりたくないこと、雑談でも仕事の話でも中々自分の意見が言えないのです。もちろん言える人が良い場面に遭遇することも多くありましたが、仕方なく黙っていることがほとんどでした。
飲み会が苦手
そもそもお酒に強くないこともあるのですが、そこまで仲良くもない人たちと食事の場を共にすることに非常に疲労感を感じます。料理の取り分けや周囲のグラスの状況の確認など、当たり前のことかもしれませんがやるのが苦手で疲れてしまうのです。
まとめ
需要があるかもわからず、自分の過去や特長を語ってしまいましたが、もし読んでいるHSPの人がいれば言いたいことはあります。
「無理はしないでください」
私はメンタル的にやられてしまって求職を経験しています。休み、そして復帰したからこそ言えるのは「健康であることは素晴らしい」ということです。
みなさん色々な環境・事情でお仕事されているとは思いますが、本当に体が一番の資本です。体を壊してしまったら元も子もありません。
今の会社がしんどいな…仕事が合っていないな…なんて思うのであれば無理せず転職をしてもいいと私は考えます。
3年もたっていないのに転職すると評価がよくない風に感じる、退職金をたくさんもらいたいので我慢してでも続けるべきだ、色々な考えがあると思います。でも明日何が起こるかわかりません。
宝くじがあたるかもしれないし、交通事故にあうかもしれない。もちろんその場その場で大変なことには巡り合うと思いますが、それでも健康であれば乗り越えていけると思います。
転職を経験した人間から言えることは「やってみれば意外になんとかなる」です。これならまた転職活動できるとも思っています。
人は体験していないことへの恐怖を感じがちですが、経験がそれを塗り替えてくれます。一時的にしんどい思いをするかもしれませんが、きっとよい経験になると思います。間違いなく!
このサイトではHSPと転職活動についての情報を公開し、転職を考えているHSPに少しでも貢献できればと考えています。もしよかったら他の記事も読んでみてくださいね。