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【同一レシピで比較】薄力粉と強力粉で作るスコーンの違いまとめ

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私達の身近な食材である小麦粉。スーパーに行くと薄力粉・強力粉となんの違いがあるか分からずに困ったことはありませんか。

お菓子作りやパン作りにチャレンジしようとしている方は、違いを理解しておくとより楽しく、そして美味しく作れるようになります。

この記事では小麦粉の種類と特長、実際にスコーンを作った時の違いを紹介します。

薄力粉と強力粉の違い

薄力粉と強力粉の違い
小麦粉という名称が一番馴染みがあると思いますが、小麦粉に含まれるタンパク質(グルテン)の質と量によって呼び方が変わります。業務用で細かく分類されると100種類近い製品が販売されていますが、大まかに分けると以下の3つに分類されます。

【小麦粉の種類】 主な用途
強力粉 パン、餃子の皮、中華まんなど
中力粉 主な用途:うどん
薄力粉 主な用途:ケーキ、お菓子、天ぷらなど

【グルテンの量】
(多い) 強力粉>中力粉>薄力粉 (少ない)

【グルテンの性質】
(強い) 強力粉>中力粉>薄力粉 (弱い)

【粒度】
(荒い) 強力粉>中力粉>薄力粉 (細かい)

※この他にも…
全粒粉:小麦の粒をまるごと挽いた小麦粉のこと。食物繊維やマグネシウム、鉄分、亜鉛などが豊富に含まれている。

スコーンに使うとどんな違いがでるのか

スコーンに使うとどんな違いが出る?

さて、では強力粉と薄力粉を使い分けるとどのような違いがでるのでしょうか。同一のレシピでなるべく工程に差がでないように作ってみました。

【レシピ】
「強力粉」or「薄力粉」:100g
ベーキングパウダー:4g
砂糖:15g
オリーブオイル:30g
牛乳:30g

薄力粉と強力粉

※ベーキングパウダーはすでにボウルの中に入っています。

 

材料を混ぜた状態

それぞれの材料を混ぜ合わせた状態です。同じ分量ですがまとまり方に少し違いがでました。

 

まとめた状態

冷蔵庫で生地を寝かせるためにまとめた状態です。強力粉が少し粉っぽくてうまくまとまりきりませんでした。

 

状態比較

生地を割ってみました。まとまりきっていない強力粉はポロポロと崩れてしまいます。

 

寝かせる前寝かせた後

生地を寝かせる前と冷蔵庫で30分寝かせたあとの比較です。ここでは大きな違いはみうけられませんでした。

 

焼く前

焼く前の状態比較です。生地に層を作るために、どちらも「伸ばす→重ねる」の工程を3回ずつ行いました。

 

焼いた後

焼き上がりました。膨らみ方に多少の違い方がでました。(今回の実験ではどちらの生地もあまり膨れませんでした…)

 

 

状態比較(焼いた後)

横から見た比較です。どちらも一番膨らんでいるものを選んで比較しています。

 

割ってみた中の状態

それぞれのスコーンを割って中の状態も確認してみましょう。強力粉はギュッと使っている感じがしますね。

 

画像比較終わり

以上で画像での比較を終わります。次は比較のまとめです。

比較まとめ

比較まとめ
薄力粉 強力粉
生地 しっかりまとまる まとまりにくい、ポロポロ
味・食感 サックリしている 少し歯ごたえがある、小麦の味を強く感じる
中の様子 フワッとしている ギュッと詰まった感じ

見た目こそそこまで大きな変化はでませんでした。

薄力粉はサックリとしたお菓子感が、強力粉はずっしりとして食事としても合いそうだと感じました。

個人的には薄力粉派です。今回はプレーンスコーンで試しましたが、チョコやナッツなどを入れておやつ用に作り、一息つくのが好きです。