いざ転職をしたい!となった時に資格を何も持っていないと不安になったりするものです。
資格がなければ転職ができないわけではありませんが、目に見えてスキルがあることをアピールできる便利な役割を持っています。
この記事では持っていると役立つ資格を紹介します。
転職活動時に資格を持っているメリット
業種によっては特定の資格を持っていることが必須な求人があります。その際に足切りされることなく、その先の選考に進めるのは大きなメリットです。資格の有無で転職時の選択肢の幅が広がることになるので、持っていて損はありません。
また、関連する業務の知識やスキルをアピールすることにも役立ちます。資格があることで目に見える形で自分のスキルを伝えることができるようになります。話のきっかけになり、そこから更に自分の得意な点をアピールする流れにも持っていくことができます。
国家資格を持っていると給与交渉の材料になることも。企業によっては資格に対しての手当てを支給しているところもあるので、忘れずに質問してみましょう。
持ってて損はない一般的な資格5選
TOEIC・TOEFL
英語によるコミュニケーションとビジネス能力に関する検定で、700点以上の実績があるとよいでしょう。外資系を中心に海外赴任や海外との取引がある企業を目指す場合にはチャレンジしてみましょう。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフトオフィス製品に関する国際資格で、エクセルやワードなどの操作スキルを証明するために役立ちます。事務系の仕事ではエクセルを多用することも。どの企業でも使用する可能性が高いソフトなので、一番汎用的なスキルと言えるでしょう。
日商簿記検定
会計知識を中心に財務諸表を読む力や基礎的な経営管理や分析のスキルが身についていることを証明できます。経理を中心に活躍する資格であり、経営の基礎知識は多くの社会人にとって役立つものとなるでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)
家計管理や各種保険、税金のことなど、個人のお金に関わる分析や提案を行う国家資格です。金融系や不動産系の仕事で役立ちます。お金に関する幅広い知識を得ることができるので、仕事に関係なく取得している人もいらっしゃいます。
中小企業診断士
中小企業の経営に関する知識で経営診断やアドバイスを行う国家資格です。経営コンサルを目指す人に役立ちますが、金融関係・会計に関わる仕事でも使えます。
建築・住宅に関わる資格10選
電気主任技術者
電気事業法に基づいて、電気工作物の工事や維持、運用に関する保安の監督を行う国家資格です。電気工作物の工事や維持、運用に関する業務を行うために必要となります。
電気工事士
電気設備の工事や取扱いに必要な国家資格です。第一種電気工事士と第二種電気工事士があり、それぞれ行える作業範囲が異なります。
電気通信主任技術者
電気通信ネットワークの工事や維持、運用を監督する国家資格です。通信機器や回線の設置・保守、電気通信システムの改善や最適化、 品質管理などを行います。
二級建築士
建物の設計や工事監理などの業務を行う国家資格です。戸建て住宅や小規模な建造物の設計や工事監理、安全管理、工事契約などを行います。
建築施工管理技士
建築工事の施工計画の作成や工程管理、品質管理、安全管理などの業務を行う国家資格です。建築現場の監督や職人のマネジメントを行います。1級と2級で管理できる工事の規模が異なります。
土木施工管理技士
道路や橋、河川などの土木工事の施工計画や現場管理を行う国家資格です。土木工事の現場監督として、安全管理や品質管理、工程管理などの技術的な管理を行います。1級と2級で担当できる業務が異なります。
消防設備士
建物に設置されている消防設備の点検や整備、工事を行うことができる国家資格です。甲種と乙種があり、甲種は乙種の上位資格です。
管工事施工管理技士
管工事の施工管理を行う国家資格です。管工事に関わる施工計画の作成やスケジュール管理、品質管理、安全管理、 原価管理などを行います。1級と2級があり、管理できる現場の規模で異なります。
不動産鑑定士
不動産の経済価値を判定する国家資格です。不動産の鑑定評価やコンサルティング業務を行う専門職業家で、不動産分野の最高峰の資格とされています。
土地家屋調査士
不動産の表示に関する登記に必要な調査や測量を行う専門家の資格です。土地や建物の形状や利用状況を調査し、登記記録に正確に反映させることで、不動産取引の安全を確保する役割を担っています。
ITに関わる資格5選
SAP認定コンサルタント
ドイツの大手ソフトウェア企業であるSAP社が認定する資格です。SAP製品に関する知識や技術を証明し、SAPソリューションの導入や運用、保守などに関わるコンサルタントが取得する資格です。
XMLマスター
XML(エクストリーム・マークアップ・ランゲージ)の技術力を認定する民間資格です。ITエンジニアとしての雇用や昇進、キャリアプランニングに役立ちます。
応用情報技術者
ITに関する基本的な知識や応用的な知識、技能を有していることが証明される資格です。システム開発やIT基盤構築などの業務に役立ち、IT業界でも広く認知されています。
基本情報技術者
システムエンジニア、プログラマーなど、ITエンジニアが共通して理解しておくべき基本的な知識を体系的に学習することができる資格です。コンピュータやシステムが動作する基本的なしくみから、システムやソフトウェアを開発する流れを理解することができます。
プロジェクトマネージャー
システム開発などのプロジェクトマネジメントのスキルを証明する国家資格です。プロジェクトメンバーの選定顧客折衝や案件受注をはじめ、納期・進捗管理、コスト管理などができるようになります。
医療・福祉に関わる資格7選
社会福祉士
身体的・精神的・経済的なハンディキャップのある人などの福祉に関する相談に応じ、助言や指導、福祉サービスを提供する国家資格です。相談援助(ソーシャルワーク)の実践や他の福祉サービス関係者や医師、保健医療サービスを提供する者などとの連携や調整も重要な役割です。
介護職員初任者
介護職として働くために必要な基本的な知識や技術を習得したことを証明する資格です。介護の入門資格として幅広い人が取得しています。
理学療法士
病気やケガなどで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人を対象に、リハビリテーションを行うための国家資格です。運動療法や物理療法などによって、患者の身体機能の回復や維持、向上を図り、患者が自立した日常生活を送れるよう支援します。
臨床検査技師
医師の指示のもと、患者の身体的データを収集・分析して診断や治療に役立てる国家資格です。病院や診療所だけでなく、検査センターや人間ドック、公害研究所、衛生研究所、企業の研究室などでも活躍できます。
介護福祉士
介護の分野で唯一の国家資格です。介護が必要な人の日常生活をサポートする業務を行い、介護福祉施設や病院、診療所などで働くことができます。
保育士
乳児から小学校就学前の子どもたちを保育する仕事で、児童福祉法に基づく国家資格です。保育所や児童養護施設、児童発達支援センターなどの児童福祉施設で働きます。
医療事務系
医療事務検定試験や医科医療事務管理士技能認定試験、医療事務認定実務者試験などがあります。専門的な知識やスキルがを学ぶことができ、キャリアアップや就職活動に有利になる傾向があります。
その他資格8選
調理師
調理師法に基づく国家資格です。レストランやホテル、学校、病院、給食センターなどに従事する際に役立ちます。
通関士
輸出入の通関業務を行う国家資格です。通関業者に所属して通関業務に従事します。貿易業界で高い評価を受けており、需要は高まりつつあります。
弁理士
知的財産権に関する業務を行う国家資格です。特許権や実用新案権、意匠権、商標権などの産業財産権の取得や保護、利用の促進に携わります。
運行管理者
事業用自動車の安全運行を管理する国家資格です。自動車運送事業者では、一定数以上の事業用自動車を有する営業所ごとに運行管理者を1名以上選任する義務があるため、重要な役割を担っています。
管理栄養士
栄養に関する専門知識と技術を使って栄養指導や給食管理を行えるようになる国家資格です。健康な人や病気の人、高齢者など、あらゆるライフステージの人々を対象に、食事や栄養に関するアドバイスを行います。
秘書検定
秘書として必要とされる知識や技能を問う民間資格です。秘書を目指す人だけでなく、学生や社会人など幅広い層が受験しています。
危険物取扱者
消防法に基づいて一定数量以上の危険物を貯蔵・取り扱うために必要な国家資格です。化学工場やガソリンスタンド、石油貯蔵タンクなどの施設で危険物を取り扱う場合に必要になります。
公認会計士
企業の財務諸表や税務などに関する専門的な知識と技能を持つ国家資格です。企業の財務諸表や経営状況の監査、税務申告の代行や税務相談、企業経営のコンサルティング、株式公開支援などを行います。
資格を取得するためのポイント
難易度の確認
資格の取得には何百時間もかけて勉強が必要なものもあれば、講習を受けることで取得できるものもあります。まずは取得したいと思っている資格の難易度を確認しましょう。
この時に目的を間違えないようにしましょう。資格の取得はゴールではなく、転職での手段のひとつです。あなたが望む仕事に就きやすくなるためのひとつでしかないため、資格取得に全力を尽くして燃え尽きないように気をつけてください。
資格の勉強が辛くなった場合には、何のために自分が資格の勉強をしているかを今一度振り返ってみましょう。
期限を設ける
試験の時期が固定されているものはその試験日を目標に頑張るようにできますが、いつでも取得できるものだとだらけてしまいがち。働きながら資格の勉強をしようと思ったらよりハードルは高まります。
資格の取得は転職までの途中目標です。その先にある目標に向けて、資格取得の期限も自分で設定することで効率的な勉強に繋がります。通勤時間や休憩時間もうまく活用しましょう。
毎日の継続
現在の業務に関わることであればまだしも、全く別ジャンルの資格を取得しようとする場合は初めての知識ばかりで覚えるのも大変です。
週に1回まとめた時間で…というやり方ではなかなか身につきません。少しずつでも構わないので、毎日行うことが資格取得への近道です。目標と期限を設けて、ゴールへの逆算をしてやらなきゃいけないことを洗い出しましょう。