転職活動をするならリスクの少ない在職中の活動がおすすめです。ですが、在職中の転職活動って会社に伝えた方がいいの?知られたらまずい?伝えるならどんなタイミングで?と悩んでいる人もいるでしょう。
この記事では在職中の転職活動の注意点や退職を伝えるタイミングなどを解説しています。
- 在職中の転職活動がバレると引き留めに合う
- 退職の石を伝えるのは転職先が決まってから
- 在職中の転職活動は時間が取りづらいため転職エージェントを利用するのがおすすめ
目次
転職を会社に伝えるとどうなる?
転職・退職が会社に伝わると高確率で引き留めにあうことが多くあります。人材を育てるのにもコストがかかるので、あなたが辞めて次を育成するより待遇や条件の改善を行ってでも残ってほしいというのが会社の本音です。
同僚にこっそりと…と思っても、何かの際にうっかりと情報が洩れることもあります。転職先が決まるまでは会社にはバレないように転職活動をするのがベターでしょう。

転職活動がバレてしまったらどうする?
もし転職活動をしているのがバレてしまった場合、その時の回答が重要です。こちらにとって都合が悪くなるのは会社に対する不平・不満を伝えること。それを改善すれば会社に残ってもいいんだね?と会社に思われたら、断りづらくなってしまうからです。
もしバレてしまった場合には会社にはどうにもできない家庭の事情を絡めたり、前向きな思い・目標を持って転職活動をしていることを伝えると良いでしょう。こうすることで会社も引き留めづらい状況を作ることができます。
一方でまだ転職活動中であるため言葉選びは重要です。まだしばらく会社で働く状況が続くため、良い印象を持たせて関係が悪化しないように注意しましょう。
転職はどのタイミングで伝える?
転職を会社に伝えるタイミングは転職先での内定をもらってからにしましょう。内定後は退社と入社のタイミングをすり合わせるフェーズに入ります。今の会社の就業規則はあらかじめ確認しておき、何日前までの通知が必要なのかをしっかりと把握しておきましょう。
基本的に退職は1ヵ月前までには会社に伝えるという就業規則が多いでしょう。この場合は退職時期の1ヵ月前には直属の上司に退職の意思を伝えることが必要です。半端な態度を取ると引き留められて辞めづらい状況になるので、転職先の内定ももらっていることもはっきりと伝え、退職の準備が進められるようにしましょう。
在職中に転職活動をおすすめしたい理由
メリット・デメリットを挙げる前に、個人的におすすめしたい方を紹介します。それは【在職中の転職】です。
私自身、退職後に転職活動を行い始めました。転職時に利用したのは、ハローワーク、転職サイト、転職エージェントの3つです。
転職活動自体は幸いスムーズに進んで1ヶ月ほどで終了し、再び仕事を再開させることができました。この時に感じたことが3つあります。
- お金が減っていくことに不安を感じる
- 焦って転職しようとして妥協する気持ちが生まれる
- 結構暇をしている時間が多い
真っ先にあげたいのは収入面での心配です。失業手当の申請はしているものの、自己都合の退職のためもらえるのは3ヶ月後から…。多少の蓄えはあったものの、減っていくだけのお金を見てとても不安な気持ちになりました。
また、上記の理由から転職先の妥協をしようかな?という気持ちになります。もちろん全て希望条件に沿うパーフェクトな転職ができるとは思っていませんでしたが、仕事に就くために「まぁここぐらいは…」という気持ちで転職活動を行なっていました。
めちゃめちゃ求人の多い業界であれば色々と面接などで忙しくなるかもしれませんが、特定の業界、そしてある程度の条件付けをしてしまうと応募できる求人数がグッと減ってしまうことも。私みたいな田舎ならば尚更です。
そのため、数社の面接予定はあったものの、結構暇をしている時間があってもったいなく感じていました。ここに関しては自身で勉強・運動するなど有意義な使い方はできそうですね。
実際に私が転職エージェントを利用して転職をした記録を別の記事にまとめています。よかったらこちらも読んでみてください。

在職中に転職活動を行うポイント
- 希望の転職時期から逆算して予定を立てる
- 転職の目的をはっきりさせる
- 転職エージェントを活用する
希望の転職時期から逆算して予定を立てる
在職中に転職する時期を決めずにダラダラと転職活動をしていると、仕事が忙しくなるとどうしても転職活動がおざなりになりがち。しっかりと目標の時期を決めて転職活動をするのがおすすめ。
今のプロジェクトがひと段落する頃、ボーナスを貰った後、新しい期が始まる頃など決め方は色々。時期によっては求人数が増えたり、ライバルが少ない時期もあるのでそういう時期を目標に狙ってみてもよいでしょう。
転職時期に関することは別記事にまとめています。よかったら読んでみてください。

転職活動の目安の期間は3ヶ月〜6ヶ月程度と言われています。長くなりすぎるとモチベーションを保ちにくいので、なるべく短い期間で頑張れる体制を取れると良いでしょう。
転職の目的をはっきりさせる
あなたは今なんで転職をしようと思っていますか?「給料が低い」「休みが少ない」「残業が多すぎる」「人間関係に疲れた」など色々な理由があることでしょう。
転職活動では数ある求人の中から次に働きにいく会社を選んで応募することになります。その際にあなたがなぜ転職したいのか?転職を通じて何を得たいのかを明確にしておくと転職活動にモチベーション高く取り組むことができます。
目的も曖昧でなんとなく転職活動をしていると、無駄に長引いて自分がより大変な思いをするだけです。自身の想いを今一度整理して転職活動をする明確な目的を持ちましょう。
転職エージェントを活用する
在職中の転職活動はとにかく大変だと耳にします。通常の仕事をこなしながら家に帰ったら求人を探して応募、面接の日程の調整や面接に向かうことになります。自身の経験やスキルを棚卸しして職務経歴書をつくるのもなかなか一苦労です。
そんな時に効率的に転職活動を進めるためにも、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントでは担当のキャリアアドバイザーが求人の提案や書類の添削をしてくれたりします。初めての転職で色々な悩みがあっても相談にも乗ってくれるのでメンタル的にも助かります。
転職エージェントって何?ってよくわからない人はこちらの記事も読んでみてください。

在職中の転職活動にありがちなこと
- バレないように転職活動を行うのが大変
- 転職活動をしていることがバレてしまった
- 忙しくて転職活動がうまく進まない
バレないように転職活動を行うのが大変
転職活動を行うにあたって応募先との連絡をとる機会は必然と増えていきます。就業中に応募先から電話がかかってくるなんてことも普通にあり得ます。そんな時は何くわぬ顔で席を外し、他の人に聞かれない場所で電話の応対を行いましょう。
面接が平日だから休まなきゃいけないこともありますね。こんな時も私用であることを伝え、転職活動をしていることがバレないようにしましょう。
また、普段の仕事のリズムを崩すと怪しまれる可能性が高くなります。いきなり休みをとることが多くなったり、普段は残業していたのに定時で退社するようになったり…。なるべくリズムは崩さずにバレないように気をつけましょう。
転職活動をしていることがバレてしまった
色々な理由から誰かにバレてしまうこともあるでしょう。でもバレたからといって大変なことになるわけではありません。そもそもあなたが就業時間中に転職活動をしていないという大前提がある以上、会社もあなたに転職活動をやめろという権利はないのですから。
バレた時には引き留められることはあるでしょう。人材を育成するのにはコストがかかります。一から新しい人を雇って育てるより、あなたの待遇を改善する方が会社にとってダメージが少ないこともよくあることです。
だからといって転職活動をやめる必要はありません。自分が会社からこれだけ評価されていたんだという解釈で進めていきましょう。
もし待遇が改善されて、現在の仕事を続けるメリットの方が大きければ残るのも選択肢の一つです。柔軟に進む方向を考えられるのは在職中の転職活動のメリットの一つです。
忙しくて転職活動がうまく進まない
今の仕事が忙しすぎるのが嫌で転職したい!なんて思っている場合にはその仕事と転職活動を並行して行うのはとっても大変です。場合によっては「また落ち着いた時に…」なんて転職活動がおざなりになってしまうことも。
転職活動自体は時間もエネルギーも使う大変な行動です。活用できるサービスはどんどん使っていきましょう。中でもおすすめしたいのは転職エージェントです。私が実際に転職時に利用したサービスを別記事にまとめています。よかったら読んでみてください。

在職中の転職活動のメリット
- 収入面の心配がない
- 離職期間なく転職ができる
- 現在の会社に残るという選択肢がある
収入面の心配がない
これが何よりも大きなメリットだと考えます。仕事が楽しくてたまらないという人もいるでしょうが、多くの人は嫌でも生活のために仕事をしていることばかり。そんな状況でお金を得られなくなるのはとても不安な気持ちになります。
在職中に転職活動を行えば、今の収入は得る状態で次の仕事を探すことができるようになります。収入面での不安がなくなることで、無駄に焦って選択を誤る機会もなくせるのでおすすめです。
離職期間なく転職ができる
応募先の採用担当者から見たら離職期間がある人は何か問題があるのかな?という心情になりやすいです。この期間のことを実際に質問してくる担当者もいるでしょう。よっぽどのプラスの理由があるならば別ですが、ただ何もしていない時間があるとなると印象が悪くなるのも覚悟する必要があります。
一方で在職中の転職活動であれば、離職期間なく次の仕事に着くことができるようになります。採用担当者に与える不安もなくすことができるのでおすすめです。
現在の会社に残るという選択肢がある
何かしらの不満を持って転職する場合、自分の会社の当たり前が悪く見えていることがあります。そんな時に転職活動をしてみると、意外にも今の環境が悪くないことがわかるかもしれません。
転職しようとしていることが会社にばれてしまった場合に、会社から引き止められることも。ただ単に引き止められることもあれば、金銭面や仕事環境の改善の提案をしてくる場合も。
そんな時に転職活動で調べてきた企業と自分が所属している会社を比較した上で残るという判断もできるようになります。自身にとってよりよい環境に進める選択肢が広がるのでおすすめです。
在職中の転職活動のデメリット
- 一時的に忙しくなる
- 面接の日程調整が難しい
- 退職日と入社びの調整が必要
一時的に忙しくなる
現在の仕事をしながら転職活動を並行して行うので一時的にとても忙しい時期ができてしまいます。初めての転職活動の場合は一から色々と調べなければいけないのでもっと大変に…。どうせ転職をするからと今の仕事を適当にやるわけにもいきません。
そんな時はプロの手を借りて効率的に転職活動をするのがおすすめです。転職エージェントを利用すれば求人の絞り込みや面接の日程調整などを一手に任せることもできます。転職エージェントが気になる人は、この記事を読んでみてください。

面接の日程調整が難しい
応募先が今の会社と同じような就業カレンダーの場合、面接を行うのは平日になることが多くなるでしょう。そんな時には平日に休みをとる必要があり、自分の仕事が詰まってしまうことが。
また、面接をするための日程調整も平日の就業時間中に行わなければいけないこともあり、会社にバレずにやったり、仕事を少し抜け出したりしたり大変です。
退職日と入社日の調整が必要
転職が決まりそうであればこれが最後の大仕事です。今の会社での引き継ぎも含めた退職日の交渉と、次の会社への入社日の調整が必要になります。
退職は受理したものの引き継ぎ担当者を用意するまで待ってほしいと時間がかかったり、採用が決まった以上早く来て働いてほしいなど双方の意見が全く違う方向に向かうことも。うまくすり合わせられない場合、最悪内定の取り消しもありえるので頑張って取り組みましょう。
退職後の転職活動のメリット
- 面接の日程調整がしやすい
- じっくりと書類作成ができる
- すぐに入社できる
面接の日程調整がしやすい
退職して仕事をしていないので、応募企業との連絡が取りやすければ面接の日程調整も相手に合わせやすくなります。先延ばしになることがなく、最短の日程で採用活動がすすむのでスムーズな転職活動になるでしょう。
じっくりと書類作成ができる
自身の経歴やスキルなどを採用担当者にアピールする履歴書や職務経歴書。こちらの作成はなかなか大変ですし、書類選考を通過するためにもじっくりと作り上げたいもの。そんな時にも時間があれば作成と推敲を何度もできるのが便利です。
すぐに入社できる
急いで人材を確保したい企業の場合、すぐにでも入社できる状況の人はとっても貴重です。もし並行して他の人との面接をしていたとしても、あなたがすぐに入社できるという状況で有利に働くこともあります。
退職後の転職活動のデメリット
- 収入面で不安な気持ちになる
- 焦って妥協する気持ちになる
- 離職期間が発生する
収入面で不安な気持ちになる
すでに退職をしているため、安定した収入を得られる状況ではありません。日々減っていくお金を見てとても不安な気持ちになることがあります。
失業保険を受け取ることもできますが、自己都合での退職の場合にはもらえるまで時間がかかってしまいます。お金を得られるまでに不安な気持ちが大きくなってメンタル的にしんどい思いをすることもあるでしょう。
焦って妥協する気持ちになる
退職後、あまりにも次の仕事先が見つからない場合に妥協する気持ちが生まれることもあります。こんな仕事にチャレンジしたいという希望と、生きていくためにお金が必要とおいう現実が目の前にあった場合に後者に偏りがちになるのも仕方のないこと。
妥協して転職した場合には、前職で不満に思っていたことを再び繰り返すことになる危険性も。しっかりと自分で納得できる転職のためには時間をかける覚悟が必要です。
離職期間が発生する
一定の離職期間が発生した場合、採用担当者が不安になることがあります。他の人と並行して採用活動をしている場合に、書類選考の時点で劣ってしまうことも。仕事をしていない期間で何をしていたかを明確に説明できるようになるといいでしょう。資格の取得など前向きなものがあると◎