HSP

あなたはどのHSPタイプ?内向型・HSE型・HSS型の違いとチェックリスト

人と話すの好きなんだよね、でもすぐ疲れちゃう…

HSPという言葉を聞いたことがある人は、HSP=人付き合いが苦手で引っ込み思案だというイメージを持っていませんか?

でも実は、HSPの中にも「人と話すのが好き」「外出も楽しめる」というタイプの人がいるのです。

HSPには以下の3タイプがあると言われています。

・内向型HSP(一般的HSP)
・HSE型HSP(外交的HSP)
・HSS型HSP(刺激追求型HSP)

この記事ではHSPの中にある3つのタイプと、それぞれの特徴や過ごし方を紹介します。

この記事のまとめ
  1. HSPには内向型・HSE型・HSS型の3タイプがある
  2. タイプ別の特徴とチェックリストで自分を知れる
  3. 自分に合った過ごし方やセルフケアで生活を豊かに

HSPの3タイプとは?

内向型HSP(一般的HSP)

こちらが1番オーソドックタイプであり、HSPの約7割を占めると言われています。「何もしていないのに疲れる」タイプです。

五感が鋭く、刺激に敏感なため、日常生活の中でさまざまなストレスを感じたり、エネルギーを消費してしまう傾向にあります。

あまり人と一緒にいるのは得意ではなく、1人の時間を好みます

消費したエネルギーを回復するためには、適度に1人の時間を持つ必要があります。

HSE型HSP(外交的HSP)

HSE(Highly Sensitive Extrovert)とは「外交的な気質を持ちながら、繊細でもある人」のことを指します。

一般的なHSPとは違って、社交的で人との関わりを好み、そこからエネルギーを得ます。

人との関わりが好きなものの、HSPであることには変わりなく、刺激に敏感で疲れやすいため、人と関わった後には気遣いでぐったりとしてしまうことが多いです。

このタイプは人のことは好きですが、1人にもなりたいタイプです。

HSS型HSP(刺激追求型HSP)

HSS(High Sensation Seeking)は「刺激にびんかんなのに、刺激を求める人」のことを指します。

新しい冒険や挑戦が好きで、こちらを刺激と捉えていろんなことにチャレンジします。

新しい体験は好きなものの、それに伴う刺激やストレスは感じやすく、心身ともに消耗してしまう傾向があります。

外では非常にアクティブでHSPに見えないこともありますが、家に帰ったらどっと疲れているなんてことが日常茶飯事です。

このタイプは色々な出来事を楽しめますが、同時にしんどくも感じてしまうタイプです。

タイプ別チェックリスト

タイプごとに当てはまる7つずつの項目を用意しました。各タイプで5個以上当てはまるようであれば、そのタイプの傾向が強いと判断できるでしょう。

なかには、どれもバランスよく当てはまるという人もいるでしょう。そういった方は「ミックス型」と呼ばれ、3タイプすべての要素を併せ持っている可能性があります。

どの傾向が強いから良い・悪い訳ではありません。

傾向から自身のタイプを把握して、普段の過ごし方の改善に役立ててもらえればと思います。次の章ではタイプごとに合わせた心地よくすごすヒントも紹介する予定です。

内向型HSP(一般的HSP)

1. 一人で過ごす時間がとても大切で、ないと心がざわつく

2. 何かに集中しているとき、周囲の雑音が気になってしまう

3. 集団行動よりも、少人数や1対1の関係の方が落ち着く

4. イベントの前後や人付き合いのあと、強い疲労感を感じる

5. 予定が詰まっていると、気持ちが重くなってしまう

6. 常に「周りの空気」を読みながら行動していて疲れやすい

7. 怒られたり批判されると、必要以上に引きずってしまう

HSE型HSP(外交的HSP)

1. 初対面でも会話ができ、人付き合いはむしろ得意なほう

2. 周囲からは「明るくて元気」と思われがちだが、実は気を遣っている

3. 誰かの不機嫌な空気にすぐ反応して、自分のせいかもと感じてしまう

4. 断るのが苦手で、つい無理をしてでも予定を引き受けてしまう

5. 頼られると断れず、キャパを超えて疲れてしまうことがある

6. 家に帰るとエネルギーが切れて、何もしたくなくなる

7. 「誰かといたい」気持ちと「一人になりたい」気持ちが共存している

HSS型HSP(刺激追求型HSP)

1. 新しい場所・体験・人との出会いにワクワクする

2. でも、帰宅後にどっと疲れて「行かなきゃよかった」と後悔することもある

3. 面白そうなことを見つけるとすぐ行動に移したくなる

4. 感情のアップダウンが激しく、テンションの差が大きい

5. 周囲には「社交的で行動的」と思われるが、内心は繊細

6. 楽しいことの最中でも、急に気持ちが沈んでしまうときがある

7. 飽きやすく、「刺激が足りない」と感じやすい一方で、刺激に圧倒されることもある

タイプ別過ごし方のヒント

それぞれのタイプによって好む傾向は違うものの、刺激を受けたり・疲れたりしてしまうのには共通点もあります。

この章では各タイプが心地よく過ごせるようになるポイントを紹介します。

内向型HSPにおすすめ

予定を詰め込みすぎないようにする

まじめな性格のHSPは何もしていない時間に罪悪感を抱きやすい傾向にあります。

職場では色々な予定を入れて頑張っている姿を見せ、家庭でも家族のために何か動こうとしてしまいがちです。

予定を入れるとそれだけ刺激を受ける機会が多くなります。次の予定のことまで考えると心も休まりません。

自分のためにエネルギーチャージをすると思って、何もせずにぼーっとする時間を設けられるようになりましょう。

静かな環境でエネルギーチャージをする

HSPにとって静かな環境で過ごすことは非常に心地よいことです。

静かな環境=人も周囲にいないことが多く、色々な刺激から離れることができるのでおすすめです。

私もこのように記事を書く際は場所選びを悩みます。

カフェで好きなドリンクを飲みながら?…でも周囲の人の動きや話し声がきになるかも…

図書館で静かに過ごす?…自分のタイピング音で周囲に嫌な思いをさせないかな…

結局行ければ図書館に落ち着くんですけどね。タイピング音がうるさくならないようにキーボードにカバーをつけてなるべく静かに頑張っています。

余計な刺激がないことで作業が捗ったり、何よりリフレッシュになったりします。

みなさん図書館おすすめです!図書館巡りしたいくらいです!もし、おすすめの図書館あったらコメントで教えてくださいね。

「断る」ことに罪悪感を持たないようにする

「そんなことできれば困ってないんだよ!」…と聞こえてきそうです。

ですが少し考えてみてください。

あなたが断らないのは
「頼られて嬉しい」からですか?
「仕事をして充実したい」からですか?

それとも「嫌われたくない」からですか?

もし前者であればガンガン引き受けてください。大変でもポジティブな側面もあるので、バランスが取れます。

ですが、もし後者であった場合は考え方を変えてみるのもひとつの手です。

◾️何かを断ってもあなたが死ぬことはない

お願いされる大概の案件の中で、断ってあなたが死ぬことはありません。

嫌われることを恐れて、自身が疲弊し続けることのほうが体調を崩してよっぽど命に関わってくる可能性が高いです。

というか、職場で頼み事を断っても、理由があれば相手もあなたのことを悪く見ることはないでしょう。

人間不安なできごとを避けたいと思う傾向にあるため行動に移すことが難しいですが、体験してみると考えもすんなり変わることがあります。

一回だけ勇気を持って断ってみてください!

「あれ?断っても相手ってこんなものなの?」と拍子抜けする可能性が大いにありますよ

◾️断ることが相手のためになることもある

みんな日々を精一杯生きているとどうしても自分のことを中心に考えがちになりますよね。仕方ないことです。

断る際にも「断ったら自分にとってこんな未来がくるかも」と想像しがちですが、俯瞰して全体を見るようにして相手のことも考えてみてください。

これはHSPなら得意なことですよね。

断らずに受けてしまうこともいいですが、自身がやるのではなく、相手がそれをやることで発生するメリットを考えれば断る理由もできますね。

それを相手にしっかりと伝えてあげれば、「嫌だから断った」というようなネガティブな印象を持たれることもありません。

HSE型HSPにおすすめ

予定の後には「1人時間」を作る

人と関わることが好きなので、次から次に予定を入れて話したり・遊んだりしがちですが、楽しいながらもあなたのエネルギーはしっかりと消費されています。

そんな消費したエネルギーを回復し、自分を労る時間を設けることがおすすめです。

注意したいのはしっかりと休む時間に充てること。

さっきの予定であんなことがあったな、あれって正解だったのかな?失敗してないかな?なんて考え始めたら最後、ずーっとそれに囚われてしまいます。

目的は休んで次の予定に備えること。そのほうがあなた自身も次の予定を楽しめますよ。

「すぐ返事しなくていいルール」を作る

人といるのが好きだと、自ずと色々な人と連絡を取ることになりますね。

でもHSPの側面も持っているので、「返事を早くしなきゃ!」「相手に変なふうに思われないようにしなきゃ!」と気遣いに苦しんでいくことにもなります。

よっぽどの緊急時以外、あなたのその激速レスポンスが絶対に必要になることはありません。安心してください。

極端に時間を置き過ぎると相手も不安になってしまうかもしれませんが、数時間に一回返信があればとんでもない不満は持たれないでしょう。

やりとりしている内容で捉え方も変わるので、そこは臨機応変に行きましょう。

人間関係は数より質と考える

友達が少ないことを悲しいと思う人はいるでしょう。周囲の人が遊んだり、呑んだりしていることで羨ましいと思う人もいるでしょう。

でも、当たり障りのないような表面だけの関係性を持つ人が増えて、それが本当の喜びにつながりますか?

私はお世辞にも交友関係が広かったり、友人が多かったりするとは言えませんが、深く話せる特定の少数の友人がいるだけでなんの不満もなく生活できています。

むしろ関わる人数が減ることによっての刺激・ストレスの減少にもつながっているので、むしろプラスです。

人との繋がりの「数」を見るのではなく、自身が楽しく・満足に過ごせる繋がりのような「質」に目を向けることで楽に過ごせますよ。

HSS型HSPにおすすめ

「刺激」と「休息」はセットだと考える

新しい冒険やチャレンジのような刺激は確かに楽しいかもしれません。ですが自身がHSP気質であることもお忘れなく。

HSP気質がある以上、五感で受ける刺激も多くあり、知らぬ間にエネルギー消費がされています。

楽しいからといって予定を詰め込みすぎると、家に帰ってきてからまったく動けなくなったなんてことも珍しくありません。

自身の体調をしっかりと管理する意味でも、「刺激」と「休息」をセットで設けるように意識するのがおすすめです。

楽しむ前のエネルギー充電を忘れない

エネルギー充電をしっかりできずに予定に臨み、結果あまり楽しくなかった、うまくいかなかったという場面にも遭遇するでしょう。

HSPは起こったことへの後悔の念を強く持ちやすい性質があります。

自身が楽しめなかったことはもちろん、それに関わらせてしまった人達のことを考えて1人反省会が始まることも。

起こったできごとを振り返るのは悪いことではありません。ですが、それに意識を持っていかれすぎて生活に影響がでないように注意が必要です。

そうならないためにも楽しむときは全力で、その前にエネルギーチャージも忘れずにしてくださいね。

無理して全部やらずに選ぶ力をつける

楽しいことはついつい全部参加したくなる気持ちはわかります。

ですが、自身のHSPの気質も理解して参加するものを選ぶことができるようになることが大切です。

エネルギー消費が激しいHSPだからこそ、限界を迎えるのも早くなります。

「できる、できる」と安易に全部に参加して次の日は一日動けないなんてことになったら大変ですよね。

自身が対応できる範囲内で楽しく参加できるように、自身のことを理解した上で選択できるようになりましょう。

まとめ

HSPという気質にも、実はさまざまな“かたち”があります。

人との関わりが好きな人、刺激を求める人、静かな時間を何より大切にする人…。

それぞれが持つ敏感さは、決して「弱さ」ではなく、「あなたらしさの一部」です。

まずは自分の傾向に気づき、自分をいたわる選択をひとつでも持ってみませんか?

あなたはどのタイプに近いと感じましたか?よければ、コメントで教えてくださいね。